体育教師 森山由佳子 生徒に知られた別の顔

2026.07.01
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後日。
放課後、山本がまた俺の席に寄ってきた。
今度は明らかに興奮した様子で、目を輝かせている。
「おい山田、すげえ情報ゲットしたぞ」
山本は声を潜めながら、スマホを弄り始めた。
「この間の女子部員にまた金払って、森山先生のインスタ聞き出したんだよ。
普段学校で見る化粧っ気ない感じとは全然違うぜ。
プライベートだと結構美人なんだよな……マジで」
俺の喉が乾いた。
山本は少し渋るような素振りを見せながら、最後にポツリとこぼした。
「……胸も、デケェわ」
そう言って、山本は少しだけスマホの画面を見せてくれた。
ちらりと見た先生のインスタ。
学校では見せないような柔らかい笑顔、髪を下ろした姿、ちょっとしたおしゃれをした写真。
そして一部の写真では、胸元の開いた服から谷間がしっかり映り込んでいるものもあった。
俺は一瞬で興奮した。
でも、それ以上に悔しさが爆発しそうだった。
「……もっと、見せてくれよ」
俺は小さく懇願したけど、山本はニヤニヤしながらスマホを引っ込めた。
「悪いな。今日はこれだけ。
ちゃんとお願いの仕方、考えろよ」
俺はそれ以上、強く頼めなかった。
情けなくて、惨めで、悔しくて声が出なかった。
山本は満足そうに言った。
「他の男子にはまだ教えてねえよ。
俺だけが知ってる状態だぜ。
天狗になるのもわかるだろ?」

その後、俺は遠くから山本の様子を観察していた。
山本は他の無関係の男子数人(先生に特に興味もないような連中)に、こっそりインスタの存在を教えていた。
彼らはスマホを囲んで、鼻高々で卑猥な談義に盛り上がっているのが見えた。
「マジかよ、これ先生? スタイル良すぎだろ」
「胸デカいな……エロ」
「プライベートで見ると別人じゃん」
山本は中心になって得意げに説明し、笑いながら写真をスクロールさせていた。
俺は遠くからそれを見ているしかなかった。
先生のプライベートな姿が、興味もない男子たちのオナネタにされている。
しかも山本が独占的に握っていて、天狗になっている。
悔しかった。
本当に、胃が痛くなるほど悔しかった。
その夜、俺はベッドで先生のことを思い浮かべながら手を動かしていた。
山本に見せてもらったわずかな写真と、聞いた話が頭の中で繰り返される。
美人だった先生の笑顔、胸の谷間……。
興奮はするのに、どこか虚しくて、
山本や他の男子に先生を「共有」されているような屈辱感が、俺を苛んでいた。
「……先生は、俺の……」
言葉は途中で消えた。
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