クズ教師だけが知る放課後の秘密 vol.1 LJK 水野琴葉18歳 バレーボール部

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作品紹介

別の日。
部活が少し早く終わり、昇降口で田中が待っていた。
「お疲れ。腹減ったんだけど、ファストフード行かない?」
琴葉は小さく頷き、店へ。ハンバーガーを分け合いながら部活の話で自然と盛り上がる。
「男子の方、レシーブ厳しくね?俺まだ全然スタメン遠いし。……あ、そうだ。女子の顧問って滑川先生だよな?なんか大丈夫?」
琴葉は視線を少し落として答えた。
「……うん。普通」
「普通って顔してないぞ。何かあったら言えよ」
「大丈夫。ありがとう」
話題を変えるように自分のサーブの話をすると、田中も「俺の方が下手だろ」と笑い、空気がほぐれていく。
店を出た後、田中が少し照れくさそうに切り出した。
「ねえ、今日親が遅いらしくて家空いてるんだけど……桃鉄、やらない?前にやりたいって言ってたじゃん」
琴葉は少し考えてから「うん、いいよ」と答えた。
田中のアパートに着き、リビングで桃鉄を始める。駅を奪い合ったり、悪いイベントで大騒ぎしたりして、いつもよりよく笑った。
一時間ほど経った頃、田中がコントローラーを置いた。真剣な顔で、言葉を選びながら言う。
「……その、嫌じゃなかったらなんだけど。えっち、しない?俺の周り、もうみんな童貞卒業してるんだよね。俺だけ残ってる感じで。……琴葉のことは好きだし、無理にとは思わない。でも今日親もいないし」
琴葉は黙って彼の顔を見ていた。嫌いではない。優しくて話も合う。自分も普通になりたい気持ちが少しあり、「……うん」と小さな声で答えた。
ソファでキスから始まり、服が乱れていく。挿入しようとした瞬間、琴葉の体が強張った。
「……ごめん。無理」
田中は動きを止めかけたが、期待が残っていて、少しだけ体を寄せる。
「……もう少しだけ、試してみない?痛くないようにするから」
琴葉ははっきりと首を振った。
「マジで無理。やめて」
田中の動きが完全に止まる。顔から血の気が引き、肩ががくりと落ちた。期待が一気に萎え、落胆が隠しきれない。唇をへの字にして、視線を床に落としたまま動けない。
「……あ、うん。わかった」
声が小さく、力が抜けている。服を直す手つきも虚ろで、童貞らしい不器用な落ち込み方がそのまま出ていた。
「……俺のことが嫌いになったわけじゃないよな?」
「……うん。嫌いになったわけじゃない。ただ、まだだめみたい」
田中は俯いたまま小さく頷くだけだった。気力もなく、ぼんやりとコントローラーを手に取る。
ゲームの音が流れるが、さっきまでの笑いはもうなかった。琴葉は隣でそれを感じながら、静かに思った。
田中のことは嫌いじゃない。でも自分はまだ、あの段階には行けない。
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