クズ教師だけが知る秘密の放課後 vol.1 水野琴葉 LJK18歳 バレーボール部

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作品紹介

次の日。
朝から頭が重かった。
昨日の夜のことが、何度もチラついて離れない。田中の落ち込んだ顔。自分の「マジで無理」という言葉。嫌いではないのに、体がどうしても受け付けなかったあの感覚。考えれば考えるほど、胸の奥がモヤモヤと沈んでいく。
練習が始まっても、そのモヤモヤは消えなかった。
レシーブが後ろに逸れる。トスが安定しない。サーブはネットにかかり、次はアウト。普段なら丁寧に修正できるはずの動きが、ことごとく崩れる。
「水野! 集中しろ!」
コートの端から、滑川の低い声が飛んできた。
「今のレシーブ、何だ。頭、どこ行ってる」
「……すみません」
琴葉は小さく頭を下げ、次のボールに備える。それでも体が思うように動かない。ミスはさらに続いた。セットが終わる頃には、明らかに周囲の視線が刺さっていた。
練習が終わり、みんなが片付けを始めていると、滑川が近づいてきた。
「水野。監督室に来い」
短く、冷たい声だった。
他の部員たちがちらりとこちらを見る。琴葉は黙って頷き、ジャージのまま監督室へ向かった。
扉を閉めると、滑川は机の向こうに座り、こちらを見据えた。
「昨日からおかしいな。集中できてない理由、自分でわかってるのか」
琴葉は黙ったまま俯いた。
「……答えろ」
「……すみません」
滑川は腕を組んだ。
「部活のルール、忘れたわけじゃないよな。恋愛禁止だ。レギュラー争いに名前が挙がる立場で、そんなことしてる場合か」
琴葉の肩がわずかに強張る。どうやって知ったのかはわからない。ただ、滑川の言葉には確かな追及の色があった。
「田中だろ。男子バレーのやつ。ああいう性欲猿みたいな男と付き合うこと自体、あり得ない。お前は真面目で、まだ伸びしろがあると思ってた。なのに、あんなのに引っかかって……」
滑川は机を軽く叩いた。
「レギュラーギリギリのラインなんだぞ。このままじゃ外すぞ。わかってるのか」
琴葉は唇を噛み、何も言えなかった。
「罰だ。脱げ。下着までだ」
突然の言葉に、琴葉は顔を上げた。
「……え?」
「聞こえなかったか。ルールを破った責任を取ってもらう。精神力も鍛え直す必要がある」
琴葉は後ずさろうとしたが、背中がすでに壁に当たっていた。この狭い監督室には、逃げ場がない。
「嫌なら、部をやめろ。ただし、やめた理由は『ルール違反』で通す。推薦の話も、当然なくなる。それでもいいのか」
言葉が、容赦なく畳みかけてくる。琴葉は唇を噛み、指先を強く握りしめた。頭の中で「逃げたい」と繰り返すが、現実的な選択肢が次々と潰されていく。
「……わかった。自分で脱げ。ほら、早くしろ」
滑川の声が一段と強くなった。
琴葉は震える手で、ジャージのファスナーに触れた。下ろす。中のシャツを脱ぐ。次にスパッツ。一つ一つ衣服が床に落ちるたびに、肌が空気に晒されていく。最後に残ったのは、白いスポーツブラとショーツだけだった。
下着姿になった琴葉は、両腕で胸の前を隠すようにして俯いた。
滑川はそれを見て、満足そうに息を吐いた。口では性的な言葉を一切出さない。ただ「精神力を鍛える罰だ」「この程度で動揺してるようじゃ試合で何もできない」と、あくまで指導の名目を貫いている。
しかし、視線だけはあからさまだった。露骨に体の線を追い、値踏みするように動いている。言葉と目が、完全に矛盾している。
「今日はここまでだ。次また集中できてなかったら、別の意味で呼び出すぞ」
その言葉だけを残し、滑川は手を振って琴葉を退出させた。
琴葉は服を着直し、廊下に出た。頰が熱い。胸の奥が、まだざわついている。
この日は、それで済んだ。
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