作品紹介
檜垣 佐和子(ひがき さわこ)— 39歳
職業: 専業主婦
家族: 夫・和臣(43歳)、一人息子・朔(18歳、高校3年生)
居住: 地方都市の郊外にある戸建て住宅
高校卒業後、大学には進学せず地元の信用金庫に就職。18歳の終わりごろ、友人の紹介で4歳年上の檜垣和臣(かずおみ)と知り合った。
19歳で妊娠が分かり、20歳で結婚。仕事を退職し、20歳の終わりごろに朔を出産した。 そのため現在39歳の佐和子と18歳の朔は約21歳差になる。
周囲の友人が大学生活や就職を経験していた20代前半を、佐和子はほぼ育児に費やした。本人はそれを後悔しているわけではないが、同窓会などで昔の友人から海外旅行や仕事の話を聞くと、「もし違う人生だったら」とふと思うことはある。
朔が小学生になってから短時間のパートを始めた時期もあったが、家庭との両立が面倒になり数年で辞め、現在は専業主婦。
人当たりはよく、学校行事にもそれなりに顔を出す。母親同士の輪にも普通に入れるが、実際には一人で過ごすことを好む。家事が一段落した午後、コーヒーを飲みながらスマホを眺める時間が日課。
若くして母親になったことから、朔が幼いころは「若いお母さんだね」と言われることが多かった。それが密かな自信でもあった。
一方で、自分が18歳だったころには既に働いていたため、現在の朔を見ると、
「もう18歳なんだから」
「私なんてその年には働いてたよ」
という感覚が無意識に出てしまう。
⸻
息子:檜垣 朔(ひがき さく)— 18歳
学年: 県立高校3年生
成績: 中の下
部活: 無所属
性格: 無口、受け身、争いを極端に避ける
細身で、姿勢が少し悪い。眼鏡をかけており、服装にも髪型にもほとんど興味がない。
中学時代にはゲームを一緒にする友人が二人ほどいたが、別々の高校へ進学。高校では新しい人間関係を作れないまま3年生になった。
本人も自分がクラスで冴えない存在なのは自覚している。
ただし、勉強も運動も突出していないだけで、決して能力が低いわけではない。パソコン関係には妙に詳しく、一人で何時間でも設定をいじっていられる。
佐和子とは昔から大喧嘩するような関係ではない。
むしろ母親には優しい。
買い物帰りの佐和子が重そうな袋を持っていれば無言で片方を持つ。しかし自分自身のことになると、
「別に」
「普通」
「知らない」
の三つで会話を終わらせることが多い。
職業: 専業主婦
家族: 夫・和臣(43歳)、一人息子・朔(18歳、高校3年生)
居住: 地方都市の郊外にある戸建て住宅
高校卒業後、大学には進学せず地元の信用金庫に就職。18歳の終わりごろ、友人の紹介で4歳年上の檜垣和臣(かずおみ)と知り合った。
19歳で妊娠が分かり、20歳で結婚。仕事を退職し、20歳の終わりごろに朔を出産した。 そのため現在39歳の佐和子と18歳の朔は約21歳差になる。
周囲の友人が大学生活や就職を経験していた20代前半を、佐和子はほぼ育児に費やした。本人はそれを後悔しているわけではないが、同窓会などで昔の友人から海外旅行や仕事の話を聞くと、「もし違う人生だったら」とふと思うことはある。
朔が小学生になってから短時間のパートを始めた時期もあったが、家庭との両立が面倒になり数年で辞め、現在は専業主婦。
人当たりはよく、学校行事にもそれなりに顔を出す。母親同士の輪にも普通に入れるが、実際には一人で過ごすことを好む。家事が一段落した午後、コーヒーを飲みながらスマホを眺める時間が日課。
若くして母親になったことから、朔が幼いころは「若いお母さんだね」と言われることが多かった。それが密かな自信でもあった。
一方で、自分が18歳だったころには既に働いていたため、現在の朔を見ると、
「もう18歳なんだから」
「私なんてその年には働いてたよ」
という感覚が無意識に出てしまう。
⸻
息子:檜垣 朔(ひがき さく)— 18歳
学年: 県立高校3年生
成績: 中の下
部活: 無所属
性格: 無口、受け身、争いを極端に避ける
細身で、姿勢が少し悪い。眼鏡をかけており、服装にも髪型にもほとんど興味がない。
中学時代にはゲームを一緒にする友人が二人ほどいたが、別々の高校へ進学。高校では新しい人間関係を作れないまま3年生になった。
本人も自分がクラスで冴えない存在なのは自覚している。
ただし、勉強も運動も突出していないだけで、決して能力が低いわけではない。パソコン関係には妙に詳しく、一人で何時間でも設定をいじっていられる。
佐和子とは昔から大喧嘩するような関係ではない。
むしろ母親には優しい。
買い物帰りの佐和子が重そうな袋を持っていれば無言で片方を持つ。しかし自分自身のことになると、
「別に」
「普通」
「知らない」
の三つで会話を終わらせることが多い。