作品紹介
放課後、朔が帰ろうとしていたところをリーダー格の男子に呼び止められる。
数日前、その男子は住宅街で偶然、買い物帰りの佐和子を見かけていた。あとになって朔の母親だと知り、それ以来、佐和子についてしつこく聞いてくるようになる。
「お前の母ちゃん、あの人なんだ」
朔が無視すると、相手は面白がる。
「若くね? 39なんだろ」
朔は母親のことを話題にされるだけで露骨に嫌そうな顔をする。それを見て、相手は朔の新しい弱点を見つけたことに気づく。
そして周囲に聞こえない程度の声で、
「じゃあ次、母ちゃんのパンツかブラ持ってこいよ」
と命令する。
朔は一瞬、何を言われたのか理解できない。
「……は?」
「洗濯物とかあるだろ。一枚くらい分かんねえって」
「無理」
普段ほとんど反抗しない朔が即答したことで、相手はむしろ楽しそうになる。
「今度までな」
朔にとって、それまでのいじめは自分だけが耐えれば済むものだった。ところが初めて、何も知らない母親まで巻き込まれた。
もちろん盗むつもりなどない。
それでも帰宅すると、洗面所に置かれた洗濯カゴが嫌でも目に入る。いつもなら何とも思わない日常の光景なのに、昼間の命令を思い出して気分が悪くなる。
そこへ佐和子が、
「朔、制服あるなら一緒に洗っちゃうよ」
といつも通り声をかける。
「……いい。自分でやる」
佐和子は不思議そうに息子を見る。
朔は数日悩んだ末、佐和子に気づかれないよう洗濯物から下着を一枚持ち出してしまう。
翌日、それを渡すとリーダー格は予想以上に喜ぶ。袋を受け取りながら、
「マジで持ってきたの?」
と笑う。
その反応を見た瞬間、朔は自分が取り返しのつかないことをしたと悟る。
しかも相手にとって重要なのは下着そのもの以上に、「命令すれば朔は母親の私物まで持ってくる」ことが証明されたことだった。
「じゃ、次も頼むわ」
「……もう無理」
「一回やったじゃん」
その一言で朔は黙ってしまう。
卒業後、元リーダー格が檜垣家を訪問。佐和子はそこで初めて、朔が長期間いじめられていたこと、自分の私物まで持ち出していたことを知る。佐和子はショックを受け、相手を追い返す一方、朔にも「どうしてお母さんに言わなかったの」「だからって人の物を持っていっていいわけないでしょう」と強く叱る。
いじめっ子のリーダー格の連れ3人のあからさまに非モテの19歳の大学生3人の童貞を卒業させてほしいと信じられない提案に佐和子は絶句する
佐和子は叱った。
「あんた、一体何考えてるの。母親をそんなことに巻き込むなんて」
朔は俯いたまま、何も言えなかった。
しばらく沈黙が続いたあと、佐和子は小さく息を吐いた。
「……分かったわ。あんたとしたら、もうこういうことは二度としないってことでしょ」
声は落ち着いていたが、怒りの芯は残っていた。それでも、息子を守るために受け入れたのが分かった。
リーダー格はやらしい顔つきでそりゃもちろんと答える。
数十分後、19歳の大学生が2人玄関に立っていた。大学に入ったばかりで、モテないオーラがあるまさに非モテ男子、目は伏せがちで、明らかに緊張していた。
佐和子は彼をリビングに通し、短い挨拶を交わした。
「今日だけよ。分かってるわね」
大学生は小さく頷いた。
佐和子は大学生を二階の自室へ案内した。ドアが閉まる音がした。
朔は一階で拳を握ったまま、天井を見上げていた。
二階からは、しばらく何も聞こえなかった。時折、床がきしむ音と、低い話し声だけが落ちてきた。
佐和子は最初、大学生に「今日限りよ」「朔には二度とこういうことをさせないから」と繰り返していた。大学生は小さく「はい」としか答えなかった。
やがてその声も途切れた。
一人目は、入れる前に終わった。
二階で衣擦れが止まった直後、短い「あっ」という声と、粘るような射出音がした。畳に落ちる音。若い男が慌てて腰を引く音。
「すみません、すみません、入る前に……っ、だめだ、出た……」
謝りまくっていた。声が裏返っている。童貞特有の、制御できない早さだった。
佐和子は、その隙に身体を起こした。
「……もう、終わりにしましょう。これで十分よ」
はっきりした声だった。息子の手前も、自分の限界も、両方を含んでいた。
だが男は下がらなかった。
「まだできます。今のは準備で、今度こそ入れます。お願いです」
しつこかった。膝で寄ってくる音。手が佐和子の腰を掴む音。佐和子が「だめ」と首を振る音。
問答は、すぐに終わった。
正しい場所を探り当てた先端が、ぬるりと沈む音。さっき自分で出した精液が潤滑になって、抵抗なく奥まで入った。
佐和子の息が詰まった。
「んっ……入って……る」
数日前、その男子は住宅街で偶然、買い物帰りの佐和子を見かけていた。あとになって朔の母親だと知り、それ以来、佐和子についてしつこく聞いてくるようになる。
「お前の母ちゃん、あの人なんだ」
朔が無視すると、相手は面白がる。
「若くね? 39なんだろ」
朔は母親のことを話題にされるだけで露骨に嫌そうな顔をする。それを見て、相手は朔の新しい弱点を見つけたことに気づく。
そして周囲に聞こえない程度の声で、
「じゃあ次、母ちゃんのパンツかブラ持ってこいよ」
と命令する。
朔は一瞬、何を言われたのか理解できない。
「……は?」
「洗濯物とかあるだろ。一枚くらい分かんねえって」
「無理」
普段ほとんど反抗しない朔が即答したことで、相手はむしろ楽しそうになる。
「今度までな」
朔にとって、それまでのいじめは自分だけが耐えれば済むものだった。ところが初めて、何も知らない母親まで巻き込まれた。
もちろん盗むつもりなどない。
それでも帰宅すると、洗面所に置かれた洗濯カゴが嫌でも目に入る。いつもなら何とも思わない日常の光景なのに、昼間の命令を思い出して気分が悪くなる。
そこへ佐和子が、
「朔、制服あるなら一緒に洗っちゃうよ」
といつも通り声をかける。
「……いい。自分でやる」
佐和子は不思議そうに息子を見る。
朔は数日悩んだ末、佐和子に気づかれないよう洗濯物から下着を一枚持ち出してしまう。
翌日、それを渡すとリーダー格は予想以上に喜ぶ。袋を受け取りながら、
「マジで持ってきたの?」
と笑う。
その反応を見た瞬間、朔は自分が取り返しのつかないことをしたと悟る。
しかも相手にとって重要なのは下着そのもの以上に、「命令すれば朔は母親の私物まで持ってくる」ことが証明されたことだった。
「じゃ、次も頼むわ」
「……もう無理」
「一回やったじゃん」
その一言で朔は黙ってしまう。
卒業後、元リーダー格が檜垣家を訪問。佐和子はそこで初めて、朔が長期間いじめられていたこと、自分の私物まで持ち出していたことを知る。佐和子はショックを受け、相手を追い返す一方、朔にも「どうしてお母さんに言わなかったの」「だからって人の物を持っていっていいわけないでしょう」と強く叱る。
いじめっ子のリーダー格の連れ3人のあからさまに非モテの19歳の大学生3人の童貞を卒業させてほしいと信じられない提案に佐和子は絶句する
佐和子は叱った。
「あんた、一体何考えてるの。母親をそんなことに巻き込むなんて」
朔は俯いたまま、何も言えなかった。
しばらく沈黙が続いたあと、佐和子は小さく息を吐いた。
「……分かったわ。あんたとしたら、もうこういうことは二度としないってことでしょ」
声は落ち着いていたが、怒りの芯は残っていた。それでも、息子を守るために受け入れたのが分かった。
リーダー格はやらしい顔つきでそりゃもちろんと答える。
数十分後、19歳の大学生が2人玄関に立っていた。大学に入ったばかりで、モテないオーラがあるまさに非モテ男子、目は伏せがちで、明らかに緊張していた。
佐和子は彼をリビングに通し、短い挨拶を交わした。
「今日だけよ。分かってるわね」
大学生は小さく頷いた。
佐和子は大学生を二階の自室へ案内した。ドアが閉まる音がした。
朔は一階で拳を握ったまま、天井を見上げていた。
二階からは、しばらく何も聞こえなかった。時折、床がきしむ音と、低い話し声だけが落ちてきた。
佐和子は最初、大学生に「今日限りよ」「朔には二度とこういうことをさせないから」と繰り返していた。大学生は小さく「はい」としか答えなかった。
やがてその声も途切れた。
一人目は、入れる前に終わった。
二階で衣擦れが止まった直後、短い「あっ」という声と、粘るような射出音がした。畳に落ちる音。若い男が慌てて腰を引く音。
「すみません、すみません、入る前に……っ、だめだ、出た……」
謝りまくっていた。声が裏返っている。童貞特有の、制御できない早さだった。
佐和子は、その隙に身体を起こした。
「……もう、終わりにしましょう。これで十分よ」
はっきりした声だった。息子の手前も、自分の限界も、両方を含んでいた。
だが男は下がらなかった。
「まだできます。今のは準備で、今度こそ入れます。お願いです」
しつこかった。膝で寄ってくる音。手が佐和子の腰を掴む音。佐和子が「だめ」と首を振る音。
問答は、すぐに終わった。
正しい場所を探り当てた先端が、ぬるりと沈む音。さっき自分で出した精液が潤滑になって、抵抗なく奥まで入った。
佐和子の息が詰まった。
「んっ……入って……る」